僧堂の行持(ぎょうじ)
龍門寺の坐禅堂のことも、Monk Hallと著してある。
しかしまた、宝鏡寺の場合には、法堂と開山堂と坐禅堂を共用せざるを得ないわけで。法堂で坐禅もセレモニーもやっているようだ。坐禅はどこでもできるわけなので。
龍門寺は、やはり法堂(本堂に同じ)を一番に作られたようです。日本のお坊様方の助言の下、広い敷地のどこに建てるかが検討された模様。向きは南向きであるが、御開山の鎮座される開山堂と法堂が一つになっている。法堂を最初に建てるのは、ワインコフ師の意志であったようです。ワインコフ師とShoshinさんは寝る間も惜しんで、床張りをされたとか。そしてここで坐禅をした。
『僧堂の行持』によると、入堂の法、というのもちゃんと定められている。
<合掌を面前にささげて、南頬左足より入り、聖僧に問訊して自位に至る>
とある。
僧堂(または坐禅堂)は東向きに作るものらしく、
<僧堂は東向きであるから、南頬は左柱である>となる。つまり、東側入り口から入堂するときには、左が南になるから左足から入堂となる。わからないときには、柱に近い方から、と覚えておいたら良いのではなかろうか。
確かに、龍門寺も坐禅堂の正面が東を向いている。龍門寺では、この僧堂は、庫院(庫裡)の後、3番目に建ったようだ。日本のお坊様方の助言や協力(お金を含む)がかなり入っている。
ワインコフ師は、日本のお寺の写真を大量に撮ってきて、それを見ながら作られたらしい。