マラソン
CiRAニュースとマスコミで知り、たまにはマラソンの応援をやってみたいと思っていた。
大阪マラソンには、山中伸弥氏が出場されることがわかっていたからである。
しかし、この日(10月25日)は、美濃と伊勢を流れる木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川の治水工事で命を落とした薩摩義士の顕彰会が行われる日なので、この法要を優先し、またも応援はならなかった。
スポーツの中でも、長距離はもっとも苦手である。
赤ん坊のころ父親から肺結核が移ったらしく、右肺の一部が損傷を受けているのがわかったのは、30歳を越えてからである。
そのため、長時間走るとすぐに息が切れる。
高校時代の年一回のマラソン大会は、地獄のごとき苦しみであった。
女性徒180人のうち、順位はおおよそ170位くらいであり、自分ながら根性がない、と劣等感に陥ったものだった。
自分の肺の状態を知らなかったからである。
息も絶えんばかりに運動場に戻ると、すでに終わった学友たちは褒美の飴玉をなめながら、温かい拍手で迎えてくれる。
この時の悲哀感といったら……。
こういうわけだから、マラソンを走る、と聞いただけで尊敬の念がわく。
自分の苦手なことに挑戦する人々がいらっしゃり、資金集めの一助にする行動そのものにコロリと参るのである。
この辺にも、私が寄付に走った理由の一つがある。
CiRAニュースを読むと、今年は、
チャリティアンバサダーの山中伸弥所長、チャリティランナーの戸口田淳也副所長、妻木範行教授、長船健二教授、渡辺亮助教、三嶋雄太研究員が出場されたらしい。