人気ブログランキング |

やりたいこと、行きたいところ、話したい人、書きたいことが多すぎて。
by Kinotomii
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る
カテゴリ
全体
宗教
音楽
環境
本を出版する
旅日記
雑記
親子関係
食べ物
未分類
以前の記事
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
お気に入りブログ
アトリエkotori*の...
年金だけでも楽しく暮らし...
還暦からのネイチャーフォト
野鳥の素顔 <野鳥と日々...
アリスのトリップ
Lady Satin's...
写鳥楽
今日の易の言葉
最新のコメント
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
大草原の小さな家 再放送
at 2019-06-16 16:31
ある人の手紙から
at 2019-06-11 23:07
300人のお茶会 塩尻市 無量寺
at 2019-06-03 23:26
『禅に生きる 復刻版』澤木興道
at 2019-05-21 17:35
京都市交響楽団 第634回定..
at 2019-05-18 21:42
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
シニアライフ
音楽
画像一覧

奈良の誇るもの③ お節介なおばあさん

東京からの友人たちを待つ間に、自分の荷物をコインロッカーに入れるべく、最も大きいロッカーを確保。
ここに三人分入れたい、できるだけ代金を安く済ませたい、と開けるでもなく閉めるでもなくグズグズしていると、
小柄なおばあさんが、
「アンタこのロッカー、要るの?」
と、二人の若い中国人を指差しながらやって来た。

最も、中国人とは、私の目が判別したのである。
新婚旅行だろうか、縦1メートルはありそうな大型のスーツケースが、パンパンに膨れている。
女性の方も、普通に大型のキャリーケースを転がしている。

おばあさんは超関西弁で、身振り手振りである。
二人はお婆さんを信用できないのか、知らん顔をしている。
騙されて何処かへ連れて行かれるのではないか、という顔をしている。
「外国人?」と英語で聞くと、
「イエス、イエス」
と言って、やっと近づいてきた。
「あんた、ここを貸したって」
と、お婆さんが言う。
最も大きなロッカーでも、入るかどうか怪しまねばならないほどの大きいケースである。

「Try it. if it's impossible , you can 何とかかんとか…」

と言うと、男性の方が最も大きなロッカーに無理無理に押し込んだ。

女性の方は、1サイズ小さい方に押し込んで、さあ、次は…と、
二人が私の方を見るが早いか、お婆さんが、
「玉がないんか。こっち、こっち、カモン」
と親切に両替に連れて行こうとする。
しかし、二人は動かない。

「ここは100円玉が必要なんよ。何か小さなものを買って崩さな、しゃーない」と英語で言うと、
「どこで?」
と、必死の顔つき。
その間にもおばあさんは親切をする気満々で、
盛んに「こっち、こっち」と手招く。

「go with her」

と言うと、女性は素直におばあさんについていった。

両替がすんで100円玉を入れる段になると、おばあさんは、
「ろく(6)ろく」
と、5本の指と反対の人差し指で6を示して、更に
「むっつ、チャリン!」
と、擬音語と身振り まで使って何とか意志疎通を図ろうとする。あまりの親切心に、
「このおばあさん、もしかするとここのコインロッカーの持ち主なんだろうか…。」
と、私はいぶかしんだ。

「そいじゃ初めに、こっちに600円、こっちに700円入れなあかんのよ」
と英語で説明すると、スムーズに100円玉を入れた。

やっぱり、言葉は大切だな。
親切心はこのお婆さんの方が私よりはるかに強いはずだが、言葉が通じなければ、人は信じてくれないのだもの。

カギを引き抜くときにも困惑があって、しかし、目出度く鍵を抜いて全て終わったので、
「奈良へは正倉院展が目的ですか?」
と問うと、かなり高学歴であるはずの二人にそのことはわからず、
「鹿を見るために」とおっしゃった。
そうだった!
奈良には、奈良公園には、1200頭の鹿が放し飼いにされて、
(注:常に1200頭くらいを維持している。)
観光客の集客に役立っているではないか。

奈良の誇るもの③は、餌を人の手から貰ってくれる「鹿」。
人を恐れず、公園のあちこちにたむろする鹿の群は、老若男女、誰にも強く印象に残るに違いない。
私にはあの親切心丸出しのお婆さんが強く印象に残ったが。
奈良県人らしからぬ積極性だった。
こんなおばあさんも、奈良の誇るものに入れても良いのじゃないかな。

夕方、駅への出入り口でパッたり会って、
「どうも、どうも」と、二人でにッとした。













by Kinotomii | 2015-11-04 22:42 | 旅日記 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://sousekisan.exblog.jp/tb/24898040
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。