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禅と茶の湯①

初めてお茶に触れたのは、20歳の時。
花嫁修業の一環として、参禅していた三松禅寺の御住職にご紹介いただいた。

三松禅寺は、1679年、大和郡山城主・本多正勝公一族の士族寺として建立され、後世、松平・柳沢公など武家の菩提寺としての由緒を誇り、大和盆地唯一の行学一致の学問場として有能な人材を打出してきました。(三松禅寺パンフレットより)

三松禅寺は、大本山永平寺・総持寺認可の曹洞宗の参禅道場です。
一昔前は、奈良女子大の数学の教授であられた岡潔先生や、名物市長であられた故鍵田忠三郎氏なども集まり、さながら奈良の文化人のサロンのようであったらしい。鍵田氏は、奈良市職員として働いていた当時の上司です。氏の道場に豚汁をいただきに参上したこともある。

私が参禅していた50年くらい前の御住職は、皆川英真師。今考えると、厳しく正確に坐禅を御指導下さった。そして、この時入った禅の考え方は私の一生を左右した。19歳20歳の頃影響を受けた思想は、人間の考え方の根幹を成すと考えざるを得ない。だから、若い頃禅とご縁を戴いたことは本当にありがたいことだった。

ところで、お茶の先生は三松禅寺の専属のようなお方であったから、お弟子さん方にはそれ相当の方々がいらっしゃった。そして、厳しかった。三年間通っても初級止まりだった。やがて結婚と同時にお茶どころではなくなり、お茶は止めていた。四十代後半と五十代後半に再、再挑戦をしたが、いずれも膝の故障やら、先生の健康上の御都合やらで、ストップしていた。

最近、真ML茶の湯Communityというネット上の茶人の集まりに入れていただいた。素晴らしい組織である。流派の違いを超え、日本中の色々なお茶会の情報がサイト内に書き込まれる。お茶会の感想や、お道具、茶花、畳から何から、深い、深い、気が遠くなりそうに深い。

嬉しいのは、カレンダーにお茶会の日付が書き込まれ、会員であればどなたでも参加できる。会員でなくても、会員と一緒であれば参席しても良い、と規約にある。会員価格は基本的に一回千円。
本名ではなく、全員がハンドルネームを持っており、初めてお目にかかってもハンドルネームを名乗れば、途端にお互い、ニッコリとなる。ハンドルネーム一つで、その人のお茶歴、メールアドレスなど誰にでもわかるようになっている。

お茶の世界は、ややこしいきまりやあうんの呼吸のようなことがあるから、全くの初心者では場の空気を乱すこともあり、それに本人は気づかないといったことが起こる。ところが、お茶人は懐が大きいから、どのような珍事もうまく処理される。これを実感できるのも、お茶の世界に惹かれる理由の一つ。

久しぶりにお茶会を再開されたお茶人のお茶会に参席したのは、2~3日前の寒い日和のことでした。




by Kinotomii | 2019-02-23 16:37 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
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