Even と同期の桜
「水平の、でこぼこのない均一の、公平な、釣り合いの取れた、対等の、バランスの取れた」といった意味。
他の英語で言えば、equal 、 fifty fifty。
等で言い表せる。
NHKで放映していた「これは経費で落ちません」は、全く痛快な番組だった。
毎週録画し、毎回2回は見た。2回見ても飽きない。
なぜかと言えば、
経理部員として優れた資質を持った女性として描かれる多部未華子演じる森若沙名子さんは、evevnを人生のモットーにしていた。
公平で、対等で、どっちかが得したり損したりすることを好まなかった。
数字に強く仕事熱心で、数字から不自然な不正を暴き出すというセンスも優れていた。
それでいて、ガンガン行くタイプではなくて、謙虚で冷静であるが、勘が働くというか、ずるいことを見逃さない。(こういうタイプはAB型に多い)
流行は追わない。30歳近いこれまで彼氏というものを持ったことがなく、洋服のセンスは、番組のファッションの係の人が優れているのだろうが、いかにもこの人らしい実直な感じのする価格もそれなりだろうな、と思わせるものを選んでいる。
流行ばかり追って役に立たないお金を使っている女子が多いと、日ごろ空しく感じていたせいか、このような一見ダサイとも見えるファッションは、本物らしくて好感を持てた。ただし、多部未華子さんは大変美しい方なので、何を着てもキリッとして存在感がある。
この人は、食べることもキチンとしていて手抜きがない。
一言で言えば、仕事も私生活も、まっとうでごまかしのないところが大変安心する。
周辺を固める同僚や上司の個性もなかなか良くて、同僚のまゆちゃんは、またこの人らしく正直であり、率直。
ピンクのふわふわ上履きが、いかにもという感じで、これを選ばせている細かい選眼に感心した。
正直は気持ちが休まる。
途中入社した麻吹美華は、英語を多用するちょっと浮き上がった存在に見えるが、ここでは誰も一々それをあげつらったりしない。
ドラマではあるが、本音で仕事する気持ち良さが伝わって来て、作者やプロデューサーにも興味が湧く。
終わってしまってつまらないと思っていたら、これに代わる面白い番組を見つけた。
「同期のサクラ」
「北野さくら」も、本音で一生懸命生きているところが良い。